トワイライト裏業務日誌 2002年1月
1月3日
 昨夜はかなり雪が降っていたらしく朝外へ出てみると一面というと大げさなので半面雪景色というカンジだった。
 その半面雪景色の中を一面雪景色の山の中に突撃したのは、モチロン?仕事ではなく待望のスキーだったんだけど、めったに無い事に広島エリアの高速道路も通行止め区間も発生するくらいなかなかな振り方だったから、例年多いと言われている正月スキーも、断念した人もいるようなので、思ったほど混雑していなかったのです。
 ところで、ここまで書くと信州や北陸までスキーに行ったのではないかと思われる方も多いと思うんだけど、広島というのは特に東日本の方のイメージと違って、温暖な瀬戸内海側とは相反して樹氷も見れるようなスキー場もあるのです。
 関東の方には「うらやましい!」と思われるのではないかという気もするんだけど、広島には高速を使わなくても2〜3時間程度で行けるスキー場が20近く存在していて、人工雪なんて11月の半ばから営業しているのです。
 そして、2週間前に新品のスタッドレスにして、表面も一応削れてきたので、スタッドレスのコンディションも最高で、爆走しながら(注 でも安全運転です)乗り込んだら、10回に1回と言っても良いくらいのコンディションだった。
 おっしゃ!豪快に滑るぞ!と言いたいところだけど今日はスキーデビューのド素人を連れてきたので、教えるのが仕事だから理性のカタマリのオレは邪念に惑わされることなく教える事に専念したのです。
 ところが、元々スキーに行けそうな時間的余裕が無かったので、準備不足がモロに露出して、到着して板を見てから気づいたのは、なんとワックスを塗っていない状態だったのです。
 ま、「車にオイルなんて入っていればいい」みたいな人には、「ワックスなんて以前のままで十分だろうが!」と思われるかもしれないんだけど、数年前のシーズンオフにメンテナンスのためにベースワックスをアイロンで塗りこんだそのままだったのです。
えい!気合でなんとかなるわい!と思ったけど、さすが科学は気合ではどうしようもないようで、かなりすべりが悪いのでワンタッチの滑走ワックスを買って塗りこんだんだけど、やっぱ段取りは重要だと反省です。
 結局、ド素人教育に終始したので、リフト最高使用記録74本のオレとしては信じられないけどリフト使用無しの1日でした。

 ちなみにド素人の人を連れて行く場合、オレはまず、こけ方を教え、次に止まり方を、その後で曲がり方を教えて、もちろん滑り方も世間でボーゲンと言われているプルークスタンス(ハの字)で教えるんだけど、このプルークってとっても重要なのをご存知ですか?
 この日誌の読者には、検定1級どころか指導員などの資格保持者もいらっしゃるので、オレがここに書くことでもないんだけど、あのプルークには、パラレル、ウェーデルンなどに使うさまざまな技術が凝縮されているのです。
 ホントにプルークでのターンをキレイに仕上げるためには、こまごまとしたところにいろいろなテクニックを配する必要があるし、それができるようになることでパラレルやウェーデルンが本格的に習得できるので、伸び悩みを感じている方は、是非「温故知新」じゃないけど、原点に立ち返ってチェックを受けてみることをオススメです。

{今日の出会い}
 出会いと言っても、スキー場でのナンパの話ではありません。
 オレが昼食を摂っていると、突然後ろから目隠しされて「新枝さん久しぶり!」という声が聞こえるではないか。
 ここで、声が女性で、目隠しされたのが遊びすぎた男性の場合は、焦りながらスーパーコンピューター並に目まぐるしく頭をフル回転させるんだろうけど、そういう心配の無いオレは、声を思い出しながら振り返ると、サングラスをかけていても間違うこと無いHさんだったのです。
 このHさんはディーラーにオレが最初にバイトすることになった時の最初のお客さんで、当時のディーラーの担当者の研修期間中にオレが代わりにカー用品関連の店番をする際に、担当者から引き継がれて接客したのはきっかけで、それからオレがマネージャーになってもずっと付き合いがあった、実に面白く、人柄も最高のお客さんで仕事以外のいろいろな話もよくしていた人なのです。
 そのHさんと3年ぶりの再会がスキー場だなんてビックリだけど、よくオレを見つけて、しかも後ろから「だぁーれだ!?」攻撃をやられたほうがビックリでした。
 なんと言っても、それで他人だったら恥ずかしくて雪の中に消え去りたくなるのはHさんのほうですからね。
 んで、つかの間の会話を楽しんで、オレが独立したことを伝えると、連絡先を教えてくれながら「また詳しく教えて!」とコメントしてHさんはゲレンデ に消えたんだけど、何年も経過していながら、気づいて声をかけてくれただけでなく、オレの近況まで気にしてもらえるなんてホントにオレは21世紀の幸せモノに違いないと勝手に確信したのでした。
1月8日
 久々に学校に登板してきました。
 学生達は変わりなくと言いたいところだけど、ちょっと派手めの髪の色が、就職対策のためか地味に変更になっている学生もチラホラいて思わず「現金なやっちゃな」と言いながらニヤニヤしたんだけど、この就職先が超氷河期の時代に就職が決まったコもいて、授業態度が完璧とは言えないけど、心から良かったと思えたのです。
 まだまだ就職先が決まらない学生も多く、多分非常に不安な毎日を過ごしていると思うんだけど、決してあきらめて欲しくないし、卒業の翌月に希望の仕事にありつけるのが最も望ましいものの、別に4月がゴールじゃないから焦らずに長い人生を自分で磨いて欲しいと思うのです。
 オレだって、振り返ってみると、今の仕事が天職だと仮定すると、それまで長い準備期間があったから、極端な話1年くらいバイトで過ごしても、自分の目標に向かう事ができれば、一生の間の1年程度なんて問題じゃないし決してムダではありませんからね。(ただし、オレの場合はムダも多かったと反省!?)

{今日のご挨拶}
 年末年始は超ヒマと仮定していたんだけど、実際には去年とは比較にならないくらいのお問い合わせやご注文をいただいたので、メーカーが始動する7日からとっても忙しい思いをしていました。
 おかげ様で去年の年末に予想していたような「11月12月連続新記録を出させてもらったけど、1月はケルマディック海溝のようにグッと深くまで落ち込むだろう」という予想はアッサリとひっくりかえりそうです。
 引き続きご利用いただきホントにありがとうございます!
 え?まだ何も買ってないぞって? いいんです、いいんです。そのうちにご利用いただく機会があれば!
 でも、それまで応援していてくださいね。

 そしてもう1つ。
 インターネットショップにも関わらず、数多くの方から年賀状までいただきありがとうございます。
 ホントはご利用いただいた皆さんそれぞれに年賀メールをお届けしたかったんだけど、残念ながらあまりにも時間がなくて作戦がボツになってしまいました。(マジ、スンマセン)
 来年こそは、大作戦を考えて、何とかお届けする作戦です。(これが今年の抱負だったりして??)
1月10日
 今日はB専門学校への登板日なので、マジメに早起きしようと思ったら・・・・何と2度寝してしまいました。(汗!)
 慌てて起床後、食事をとりながらメールチェックをがんばりながら、そしてご注文にも対応しながらと1人奮戦状態でがんばったので、普段の出発時刻の5分遅れくらいで家を出たのです。
 あー良かった、これで学校には開始時刻の30分前には到着するので安心じゃ!などと余裕をかましていると、家を出て500m先から、どエライ渋滞で、1回の信号で2台分も進まないくらいです。
 そーいう渋滞にはワリとイライラしないほうのオレでも、信号4回で20メートルも進まないと遅刻するのはわかるので、「こりゃ他のルートじゃ!」とばかりに、別のルートに移動するとここでも大渋滞!
 しょうがないので地の利を活かして裏道を縦横無尽に駆け抜けたんだけど、我がナビゲーションのVICS君の情報をチェックすると市内全域が真っ赤(VICS搭載の方はご存知でしょうけど、渋滞という意味です)、それを見たオレの頭は真っ白になりました。
 日頃、学生達に遅刻がいかん!なんて偉そうな事を言っている(注 偉そうには言ってません)オレとすれば、遅刻すると学校側への問題だけでなく学生からも日頃の恨み?を晴らすべく「ねぇ?何で遅れたん?」などと閻魔様よりも怖い尋問を受けることは明白なので、必死に合法的に先を急いだんだけど、オレの行いの良さのせいかオレの授業開始時刻の30秒前に到着しました!
 いやーアブナイ・アブナイ。ホントに行いが良くて良かった!(厳密に言うと講義開始前10分には出勤の義務があるので遅刻です)

{今日のワハハ}
 日本人は宗教的には結構いい加減だといわれることがありますよね。
 例えば仏教徒なのに、クリスマスを楽しむわりにはその宗派の開祖の誕生日なんて知らなかったりするし、正月はお寺を放ったらかしにしておいて神社にいくなんて事は茶飯事で、挙句の果てに自分の宗教である仏教の拠点である寺や経典を縁起が悪いなんて悪態ついたりするワケで、こういう行動は他国の宗教の信者からすると信じれない光景らしいというのは、皆さんもお気づきだと思うけど、今日TVを見ていたら、どこかの(仕事しながらなので詳しくなくてスンマセン)神社か地域での催しで今年の福男に選ばれたのが、外国人でしかも宣教師だったそーです。
 なんだなんだ、節操の無いのは日本人だけじゃないじゃん!と思わず喜んでしまった1日でした。
1月11日
 1度あることは2度ある?ということわざはありませんが、何と今日も寝過ごしです。
 朝7時に起きるようにセットしていたんだけど、ウトウトしている夢の中で、幼稚園児がガヤガヤ騒いでいる。
 ウチに近い方はご存知だと思うんだけど、ウチの家の前では毎日幼稚園の送迎が行われているので、8時ごろに幼稚園の先生が園児を迎えに来るために、その前後は園児やお母さん達で賑わうんだけど、今日は何でこんなに早く騒いでいるのかと思いながら再び深い眠りについた。
 その後、向かいで工事を始めてガンガン音がし始めたので、(・・なんで7時前から工事なんかするんじゃ、近所から苦情が来ても知らないぞ・・・)と、これまた眠りの最中に思いながらも用心深い?オレは目を開けて時計を見ると、ガーン、なんと8時45分でした!
 どちらの騒ぎもアラームが鳴っていないので7時前だと思ったら、とんでもない事で、幼稚園の送迎も、工事も予定通りに始めているだけで、予定通りに動いていないのはオレだけでした。。。(アラームも正常だった様子です)

 普段、アラームに気づかないなんてことは無いので、おっかしいなぁと思いながらも昨日以上に慌ててメール対応や発注をして、今日のお座敷であるG専門学校にたどり着いたのです。(今日は渋滞なし)
 んで、午前中の講義はアッサリすんだものの、昼に控え室でメールチェックしながらパンを食べていると、たった1個食べただけで食欲が無くなり(この異常さにお気づきで無い方は日誌のバックナンバーをつぶさにお読みください!?)残してしまった。
 しかも、トイレに行くと非常に腹具合が悪く(しかも原因不明)、午後の1コマ目の後半にはなんだか調子が悪く、2コマ目突入前には明らかに不調で、学生達も顔色が悪いから早退届書いてあげようか?なんて声をかけてくるのです。(ちなみに早退届は学生用のモノですから使えません!)
 ま、その時間は学生達がそれぞれまとめ上げるレポートだったので、オレは唸っているだけでも大丈夫だったんだけど、Nちゃんが「寒くない?」とストールをかけようとしてくれたり、ホントに学生にも心配かけてしまったのです。
 終了後も、「先生、ホントに帰れる?Cちゃんにでも運転させて帰るとか?」などと昨年夏に免許をとったCちゃんに運転手を代行させてオレを無事に送り返そうなんて心配してくれて、今さらながら学生の暖かい心遣いに涙・涙なのです。
 ま、気持ちはうれしいんだけど、万一事故でも起きれば、オレと運転してくれたコの問題だけですまなくなるので、がんばって気合いを入れて、出荷まで済ませて帰宅すると、もう意識なし!速攻でダウンでした。。
 振り返ってみれば、朝起きれなかったこと、朝からおなかの具合が異常におかしかった事、昼に食欲が無かった事などなど、前兆がいくつもでていたのに気づかないオレは、鈍感なヤツ?
 というワケで12日の夕方までメールの対応が滞ったことをホントにお詫びします!

{今日のトピックス?}
 そういう1日にも笑える事があったのです。
 いや正確には、その時点では笑う余裕なんて無かったんだけど、その学校でトイレに乱入した時に思わぬものを見つけてしまったのです。
 その学校には教職員専用のトイレがあるんだけど、その男性用(当たり前だけど)の個室の壁にA4のタテ書式で、ご丁寧に縁取りまで付けて「神(カミ)に見放された時には、君自身の手で運(ウン)をつかみたまえ」とワープロでご丁寧にカナまで振ってある文章が貼ってあるのです。
 もちろん、カミとはトイレットペーパーの事で、ウンとはウンOのことなんだけど、その文章にはもう1文付け加えてあって、最後になんと「理事長」と作成者の役職が記入されているのです。
 ここの理事長と言うと、あの理事長だよー。結構広島では有名人だよー。と自分で繰り返しながら、この張り紙の真偽を想像したんだけど、さすがに結論がでませんでした。。。
 というワケで、あの張り紙がホントに理事長の作なのかどうか事情通の皆様(と言っても内部の人に限定されるけど)コッソリ教えてください!
 理事長!もしお読みになっていてもご勘弁を!
1月15日
 皆さん、いろいろご心配をおかけしました!
 たくさんの方から、「体調を崩されているようですが、決して無理をせず〜」という心温まるメールをいただきました。
 おかげでだいぶ回復してきて、今日はほぼ普通の状態に近くなりました!
 何といっても、ここ数年風邪も引かなかったものだから、てっきりオレは脊椎動物じゃないかとさえ思っていた(注 話によると脊椎動物しか風邪を引かないらしいんですが??)くらいなので、改めて人間(脊椎動物というだけ?)であることが確認できました。
 というワケで全開バリバリで仕事と格闘したんだけど、先週調子を崩した一部始終を見守ってくれていた学生達にも報告をせんといかん!と思い、一斉送信で学生の携帯に「金曜日は、みんなに心配かけてゴメンでした。おかげでほぼ復活です。現在人並みな食欲の新枝より」と感謝の心をこめてメールしたら、速攻でどんどん返事が返ってきたんだけど、それには異口同音に「人並みな食欲なら、完治にはもう1歩みたいですね!」というニュアンスの事が書いてあったのです。(どーいう意味じゃ!?)
 普通、特定の人の印象やイメージというと、その人を見る見方によっていろいろな回答があるのがあたりまえだと思うんだけど、どうもこのクラスの学生の場合、誰がオレを切ってみても同じに見える、まさに「人間金太郎飴」状態の気がする。。。(他にもそれを想像させる状況証拠があるのだ)
 これって、実に明快なキャラクターと言えば非常に聞こえがいいんだけど、単なる単純野郎に過ぎないという見方もできて、ちょっと自己分析をしながら自分の成長の無さが情けなくなったのでした。

{今日のサプライズ?}
 今日は珍しく商品が入荷する予定も無い日だったんだけど、宅配便の荷物が届いた。
 そこで、差出人を見ていると、先月山口まで披露宴に招待されてお邪魔し、よくある新郎の胴上げのあとで、新郎の号令でウチの2周年祝いとして、なんと披露宴会場で胴上げされるという貴重?な経験をさせてもらった常連のTクンからで、開封してみると新婚旅行のお土産でした。
 その中に後楽園遊園地にも寄ったようで、長嶋監督(今も一応名誉監督ですよ)の「野球とは人生そのものだ」という署名のサインボールもいただいちゃいました。
 これで、ウチの事務室?(兼 倉庫)のジャイアンツスポットに清原バットと並んで陳列するグッズが登場したのです。
 というワケで、Tクン誌上を借りて感謝です!!!
1月20日
 忙しそうな12月はともかく、まさか1月までこのように日誌を穴だらけ(書かない日のこと)にするなんて、オレもお釈迦様も想像していなかったんだけど、「どーせ、遊び呆けているんやろう?」とご想像の皆様! 残念ながらオレは至ってマジメな生活をしていて、マジに仕事ばかりでマジメが服を着て歩いている」という状態なのです。
 うれしい反面、チョッピリだけ残念で、取引先に行く時なんかに思わず車のハンドルが効かなくなってスキー場に到着しようかと思うこともしばしばだけど、幸いな事に正月が明けてからというものわりと温暖だったので、コンディションも悪かろうということで、何とか歯止めがかかっていました。。。(結局、車のせいにしながら自分の問題なのね!?)

 んで、日誌を振り返ってみると、車の事に最近触れていないということに気づき、マジメな読者の皆様へ反省を込めて、今後の日誌をもう少しマジメな車ネタを増やそうと心に誓ったんだけど、今日はとりあえず脱線ネタです。(明日からダイエットしよう・・というノリに近いなこりゃ??)

{二日酔い}
 忘年会が済んだら正月で、やっと明けたら新年会と、一番日本で二日酔いを量産する1ヶ月ではないかと思うんだけど、オレはそういう経験が非常に少なく、二日酔いになるというより周りから二日酔いの人間を量産する罪な人間なんだけど、今日のTV番組で二日酔いを防止する特集をしていた。
 最初はあんまり期待していなかったテーマなんだけど、結構興味津々ネタだったので紹介すると、お酒に1000ガウス以上の強力な磁力を与えると二日酔いしにくいお酒に変身するそうなのです。
 これは、一般的なアルコールの分子構造は、高校のときに勉強したようなものだけど、実際にはきれいには並んでいないために、それを磁力のエネルギーで再構築させて、アルコール本来の分子構造に再構築させるというもので、この考え方はすでに水やガソリンにも概念が取り入れられているのはご存知の方も多いのではないかと思う。
 なぜ、再構築すると良いのかというと、これを書いたらタダでさえ長い日誌がオッソロシいことになるので省略するけど、世間にはそういった熱、電気、磁力、気合い(これは別?)などのエネルギーで、小さい単位の分子構造に改善し、その物質本来の特性を活かそうという研究はけっこうなされているのです。
 かく言うオレも、燃料についてはいろいろ研究しているんだけど、残念な事に理論はOKだけど、十分に磁力にさらす滞留時間を確保していないような、燃料改質製品が多いために、メーカーのうたい文句の話半分どころか100分の1という商品も少なくないというのが現在の結果です。(良い傾向をあらわす商品もあります)
 ちなみに、酒の場合、例えばビンの下に磁石(できれば1極が接する面に当たる平面のような磁石がベストのはず)を置いてしばらく放置するだけで、アラ不思議(表現が古い)二日酔いしにくいお酒になるだけでなく、飲み口もまろやかになるんだそうなので、実験する価値ありですよ。
 え、そんな輪切りのような強力な磁石がないって?
 それはカンタン、純正のスピーカーから市販の高性能なスピーカーに交換して、余った純正スピーカーの磁石を取り外して使えば、これぞ便利な永久機関と変身するのです。
 なに?高エネルギーの磁石のほうがもっとウマイ酒になるのなら、市販の高級スピーカーを購入して、それを分解して酒の下に置いてみようかって?
 ははは、是非やってみてください。
 ちなみに他にも作戦があるようです。

{読み方}
 ちなみに、このテーマをやっていたのは「特命?リサーチ200X」(というタイトルですよね?最初部分が自信なし))なんだけど、昔オレは読み方を間違えていた。
 これは弟と話し合ったときにオレの読み方が大ボケだったというのが発覚したんだけど、オレは「にひゃくえっくす」だと思っていたんだけど、そう言うとウチの弟が途端にニヤニヤしはじめたのです。
 しかも、弟のヤツ、何度も、そんな番組知らんなぁなどととぼけて、オレに何度も「にひゃくえっくす」と連呼させておいて、「ありゃ近未来の西暦をあらわすつもりのはずだから200Xと書いて”にせんえっくす”じゃないの?」と、これ以上の得意げな表情は無いんじゃないかと思うくらいの顔つきで、オレにこんこんと説教しやがったのです。(くやしー)
 確かに!
 学校なんかでえらそうに「にひゃくえっくす」なんて連呼しなくて良かった!

 アレ?やっぱり車のネタが混じっていたねぇ。。
 さすが仕事熱心なオレのこと、やっぱり車の事が書きたくてしょうがないらしい。。。(なら日誌をちゃんとかけってね・・反省します)
1月21日
 お客さんからの電話というのは、何であってもありがたいものというのがオレの持論なんだけど、時に不安になるケースがある。
 それは、特に作業をおこなった直後に電話をもらうというケースが一番不安になるのです。
 ま、結構修理の後で車に乗ったお客さんが「ありがとう。バッチリ直っているよ!」なんていう感謝の電話だったりして、冷や汗を拭きながら対応する事って結構あるんだけど、長年やっていると、たまにはクレームも無いとは言い切れないのです。

 実は、先週金曜日に板金の仕上がり車両があって、お客さんに引き渡す前に、舐めるように(注 実際には舐めておりませんので安心して納車後の車に触れてください!?)チェックをしていると、ちょうど修理をした部分と元々の部分の境界線付近に、ある角度からだけ微妙にボケた部分を発見したのです。
 「げー!」と思いながら工場の責任者とチェックしたものの、受け入れ時には気づいていないので確認できなかったし、お客さん自身もこれまでそういうボケがあっても気づいていない可能性もある。。。(ディーラーにいた経験からすると、メーカーから搬入されてくる新車でも結構そういう塗装の不良は多いのです)
 だからといって、最初からあったからとしても、修理した直後に発見すると「修理ミス?」と思われるのも、オレ達にとっては面白くないというだけでなく、お客さんも不快になられるだろうということで、ちょっと納車を伸ばしてその部分も直して、どうだこの仕上がり!って状態で納車したのが土曜の夜だったのです。

 その納車から1時間後に、お客さんから電話がかかってきたので、修理部分は完璧にチェックしているものの、心臓をバクバクさせながら電話に出たら、なんと「ドアを閉めても、ドア連動のルームランプが消灯しなくなったし、キーレスドアロックが作動しない」という状況になったという内容だったのです。
 今回の修理の場所からすると、どう考えてもそういう部分に影響を与える作業なんてしていないのでそんな事はないだろうと思う反面、去年ナビを取り付けた際に、何かミスをしていて今回お気づきになられたんじゃないかなんて、ホントに頭の中をいろいろなトラブルが起こりうるケースを想定していたのです。
 んで、お客さんの都合もあって、今夜実車で確認する事になったんだけど、それまでの48時間は、判決を待つ被告ってカンジで心配で心配で酒も飲めないくらいでした。(というのはウソです)

 そして、実車のチェックをしてみると、確かにドアを閉めてもルームランプも消灯しないしリモコンでロックもかからない。
 板金修理したフェンダーやドア以外をチェックしていても同じなので、お客さんには平静を装っているものの、どんどん最悪のケースが頭の中を渦巻いてきた。
 こりゃ、ウチの責任じゃなくても、ディーラーから資料を入手して時間をかけて確認せんといかんかなぁ。。と思った途端、リアのゲートを持ち上げようとアウターハンドルに手をかけただけなのに、軽くゲートが動いたのです。

 そう、今回のは単にリアゲートの半ドア状態が原因だったというワケで、キーレスのロックがかからないのも、ドアがすべて閉じた状態で無いとロック状態にならないような回路になっていただけだったのです。
 それが確認できたところで、お客さんは恐縮されていたんだけど、タテマエだけでなくホンネでも「ええんですよ、ええんですよ!」と心から言ったんだけど、これホントにオレの正直な気持ちなのです。
 いくらチェックしていて、経験的にも失敗が非常にすくなくても、ああいう時の不安というのは決して拭い去れるものじゃないから、結果がはっきりするまでは、オレだってとっても不安なものなのです。(小市民!)
 そこで、お客さんにミスというか、単なる半ドアであっても、それだけで済むことであれば、ホントにシャレで済むから、心から笑ってオシマイにすることができるのです。
 というワケで、お客さんにも安心してもらって帰宅したんだけど、マジ良かった!!(というワケで、Kさん気にしないでくださいね!)
1月22日
 昨夜預かった車検を工場に搬入したのが今日の初仕事。
 以前も書いたと思うけど、この引取りや搬入時の運転時間がオレにとってもお客さんにとっても重要な時間で、この最中にお客さんの依頼事項の確認やその他の不具合をチェックするようにしていて、やはり走行中に不具合や重点チェック項目を発見する事が多いのです。
 今回のご依頼のお客さんは、これまでの常連のお客さんではなく、日誌やらなんやらでウチをお知りになって、それから1度打ち合わせというか、ご相談にのった上でご依頼いただいた方なんだけど、心配されていたミッションの入り具合が世間一般的にはむしろ良好な部類だったので、一安心だった。
 皆さんもディーラーをはじめとする修理工場に不具合を訴えて入庫されて感じられる事があると思うんだけど、不具合には他人だから(というよりホントはプロだからと言いたいんだけどね)気づく事と、プロであってもいつも乗っているご本人じゃないとわからないことがあって、後者のほうはプロとして期待されても実はあまり期待に応える事が難しいケースもたまにあるのです。
 こういう書き方をすると誤解されそうだけど、例えば長年連れ添った夫婦だからこそ、「ちょっとした旦那のおかしな雰囲気を奥さんが察知した」みたいなニュアンスの部分については、プロと言え他人では察知できない事もあるのです。
 ま、普通の他人よりは、その道のプロの他人だから、そういう意味ではシロートよりはグッとマシなんだけど、そういうニュアンスの不調は、できれば具体的、数値的に伝えると他人様であるプロもわかりやすくなりますから、皆さんもそういう時には、少しだけ配慮してみてください。

 ところで、その搬入後に自分の車が車検切れ寸前だったことに気づいたのです。
 そーいえば、去年忙しい頃に、「1月になったらヒマになるから自分で整備してから〜」なんて考えていたんだけど、そのままの忙しさのままあっという間に22日になってしまいました。(オレの車の満了日は、なんと24日)
 明日何とか作業ができる状況でもないので、結局オレの車もお願いすることにしました。
 振り返ってみると、当分車検を他の人にまるまる依頼したことなんてなかったので久々の経験なんだけど、その分支出が増えるのは、何か皆さんが買っていただいて、少し潤ったオレのサイフからザルみたいにお金が出て行くという、チョッピリ悲しい構図になってしまいました。
 ま、この世の中、入ったお金を他に使わないと、経済が立ち直るなんてことは決してないから、とりあえず広島の景気を良くするぞ!ということで、納得することにしたのです。。(でも、今回は結構修理するポイントがあるので高いに違いない)
 皆さんも、景気回復のために、宵越しの金は持たないよーにしませう!(まさに無責任発言) 
1月23日
 先日新潟の十日町市で次々と7台も車を盗難しながら逃亡し、やっと逮捕されたという事件があったのは皆さんご存知だと思う。
 そしてその逃亡の最中に高速道路を逆走していたという話があって、皆さんもそんなバカヤローに巻き添えを食ったらたまらんなぁと思われた方も多いと思う。
 別にそういった犯罪者に限らず、この高速道路の逆走事件は昔から繰り返されていて、いつも運転者のミスで片付けられているんだけど、これは誰でもその加害者というかミスをする可能性があることなんです。
 いやぁ、オレはそんなマヌケな失敗はしないぞ!と思われる方でも、日常生活を振り返れば、わかっているのに「アレ?なんで気づかなかったんだろう」なんていうウッカリ事件はいくらでもあるはずなのです。
 そういうかわいいミスを経験した人であれば、間違いなく高速道路逆走予備軍と言っても差し支えないのです。

 さて、この高速道路逆走というのは、ほとんどの場合、当然のようにサービスエリアなどから再進入する際に発生するのはおわかりですよね?(インターチェンジからは、出入りの車の流れは分離しているはずなので基本的には逆進入できないはずですから)
 ちょっとサービスエリアに入り、その直後に本線に進入するんだったら大丈夫としても、サービスエリアでトイレに行く、メシをたらふく食べる(オレ以外の人は”普通に食べる”でいいんでしょうか?)、一杯飲む(と言ってもソフトドリンクですが)など、それまでの流れをリセット&リフレッシュするのだから、本線からの道や本線への道が妙な形状になっているサービスエリアでは、感覚的にどっちが本線かわかりにくいものです。
 中には用地取得の兼ね合いでそうなったのか、本線への進入の逆位置が本線への進入経路のサービスエリアもあるくらいだから、普段はわかっていても、また、本線への侵入経路としてサービスエリアの壁面などにかかれている案内標識があっても、同乗者から気になるような話題を向けられた時なんかは、ウッカリ見落とす事もあるはずなのです。
 そこで、逆のルートで進入し始めても、交通量の多い路線であれば、本線を逆にビュンビュン車が走っていたり、サービスエリアへ入る車と対面するから、そういう状況で「世の中、気合がすべてじゃ!」なんて逆進入することは無いと思うけど、問題はどっかの代議士が噛みついた、いわゆる「車より、横断する熊の数のほうが多い」というような、かなり通行量の少ない路線の場合で、現実問題として全国にたくさん存在しているはずです。
 この場合は、間違って逆進入しているだけでなく、どんどん加速した時点で対向車を発見するので、これはもう悲惨な事故になりかねないのです。
 これの対処法は、現在いろいろ検討されているんだけど、その対策だけを待っているといけないので、カンタンなチェックポイントを紹介すると「本線進入時に本線は右に存在するし、中央分離帯もかならず右にある」ということです。
 あったりまえじゃないかと思われるかも知れないけど、これがマニュアルと異常時のチェックポイントの違うところで、マニュアル的に考えた場合、何か違和感があるんだけどなぁ・・・という時点である程度時間が経過してしまって早急な対処を講じる事ができないけど、さっきのポイントを1度頭の中に入れておくことで、そういう光景が現れた時にはとっさにおかしい事を判断できるのものなのです。
 世間でよく、マニュアルが整備されていながら、異常時に判断し切れなかったという事故(例えば原発事故)などの場合、全てとは思わないもののマニュアルが未整備だった部分があるだけでなく、こういう事故発生時の状況側からの視点の”逆マニュアル”が無いからなのです。(こういうのを、気づかない非現場主義だとオレは思っているのです)
 というワケで、皆さんも念のために、「本線は右! 中央分離帯は右!」と呪文のように唱えてください。(でも、海外の皆さんはご注意を!?)
1月25日
 今日は、オレが講義に出かけている専門学校2校の卒業試験の試験問題提出期限だった。
 1月に入ったら作ろうというつもりが、アレレレ・・・というまに、意外と1月が忙しいままにあっという間に期限を迎えて、ここ数日、地獄の苦しみのように格闘していたのです。
 何といっても卒業年次の学生への試験科目だけで2校あわせて5科目なんだから、冗談抜きでちょっとした常勤並みの科目数で、ホントこういうときには泣きが入りそうなのです。(イヤ、実際に入った気がする)
 ま、ガケップチにはなって、約束を守るクンのオレだから、ここ数日はホントに深夜遅くまで格闘していたので、これで1つのヤマを超えたとマジでホットしているんだけど、昨日「久しぶりに日誌が3日連続更新されていたので、やっと落ち着いたんだね」なんて言われたんだけど、実はさきほど説明したような状況で、とても落ち着いた状態とはかけ離れていたのが正解です!
 んじゃ、何で日誌が更新できたんじゃ?という疑問には、そのまま試験問題と格闘していると、智恵熱が出てオレのCPUが暴走するのを防ぐために、クールダウンとして利用させていただいたというのが正直な回答です。(皆さん、そういう使い方をしてすみません!)

 さて、試験問題担当のH先生に、試験問題作問上の指示のメールをいただいた時に、ごく普通のノリで返信をしたら「この前は面白いメールをありがとうございます」なんて言われたのは、オレの普通は世間では”おかしい”表現なんだろうかと、何が”おかしい”のか理解不能で思考停止の状態のままアヤフヤに「ははは」なんて笑って済ませて(こういうところはオレも日本人?)学校に「おりゃ!」とばかりに問題を提出して(注 礼儀正しい?オレはそういう出し方はしていません)晴れ晴れとしながら講義をしたんだけど、しみじみと「あっという間の2年間だったよねぇ。今日で講義もおしまいなんて、オレも残念だよ」などと、良い先生?を自分で演出しながら学生達に話しかけると、「またぁ、来週もあるよ先生!」と言うではないか。。
 「は?・・・」と、まさに寝耳に水?ってカンジだった。
 ウソやろうと思いながら今時のおねえさん系のK先生に、休憩時間に恐る恐る聞いてみると、あっさりと「そうですよ!」だって!?
 一昨年のの9月事件みたいにあやうく講義に穴を開けるところだった。。。(オレは肉体改造よりも、こういう部分を何とかせんとダメですねぇ!?)
1月26日
 昨日の夜は学校が終了してから車検の納車だった。
 なら、昨日の日誌に書けば?って思われそうだけど、本編は今日の事なので、今日に書いたしだいです!
 というのは、今回の車検のご依頼をいただいたKさんは、元々全く面識がなく、HPを、そして日誌の読者の方で、車検についてご相談を〜ということから始まったのです。
 特に、これまでの整備工場やディーラーとのめぐり合わせが悪いというのか、整備ミスなどが重なり、あまり安心・満足した整備結果の経験が少ないとおっしゃる方だったのです。
 オレも過去に渡って何千人のお客さんとの接触があると、昔にちょっと書いたように、どうしてもうまく波長や仕事の流れを作れないお客さんがいるもので、そのお客さんの仕事の時には、いつもにも増して準備をしたりリスク管理をして事に臨むんだけど、天文学的確率の滅多に無いトラブルに巻き込まれてうまく行かなかったなんて事も経験している。
 そういう時には、不思議なもので担当を入れ替えると何の問題もなく事がすすむ場合が多いんだけど、今回のKさんの場合、相手であるディーラーや工場を変更しても、稀なミスなどに巻き込まれてしまうという不幸な経験をお持ちなのです。
 こういう場合は、ホントに後が無い状況でリリーフとして登板した投手のようなもので、気合いを入れつつ、硬くなってミスをするのを防げるようにといろいろ考える事も多く、オレ自身も不安がつきまとうものなのです。
 んで、昨日納車して、お届けする間の運転チェックでもOKだったし、電停までお客さんに送ってもらった最中も、特にお客さんから「こりゃおかしい!」などというコメントも無かったので、大丈夫だとは思っていたんだけど、今日、改めてお客さんから「エアクリーナーボックスは6本のネジ止めなんですが、ビスが一本どこかに行ってしまってたのが、きちんとついていました。工場の方にも宜しくお伝えくださいませ。〜中略〜これからも日誌も楽しみにしますし、御発展をお祈りします。」というメールまでいただいちゃいました。
 ウチの場合、通信販売としては恐らく異例な割合で、到着した!装着してよかった!などの感想をいただくことが多いんだけど、こういうメールってホントにうれしいだけでなく、良かったと安心できるものなのです。
 せっかくなので、そのエアクリーナーのネジ部分のコメントを、工場のサービスマンに見せると、「こういうところまで評価してもらえるなんてうれしいですね」なんて子どものように喜んでいたのです。
 こうやって、依頼事項以外の目立たない事をシッカリこなして、お客さんからのコメントをとても喜んでくれる、ウチの協力工場のみんなは、まさに素晴らしき仲間達です。
1月29日
 最近日誌がタイムリーじゃなくて、やや(ん?結構かな?)遅れ気味に更新している事は、もうバレバレだと思うけど、これはやはり時間があっても、タイムリーさを優先する内容の優先度を考えると、日誌もタイムリーにしたい反面、お客さんからの問合せへの回答内容はもっと優先しないといけないので、遅れ気味にならざるを得ないんです。
 という言い訳はともかく、やはりメールでの対応と言うのは、なるべくスピードが重要だと思うのでどうしてもそちらを優先しないといけないですからね。
 問合せや注文が殺到すると、オレはフル回転で指はケイレンしそうなくらいキーボードを叩きまくり、頭はケムリが出るくらい文章を組み立てていても若干遅れが生じる事があって、メールを出す前にお客さんから「あの件わかったら教えてください」なんていうメールをいただく事が、やっぱり稀にあるのです。(反省!)
 そういう時って、ゴングが鳴った直後にボディーブローを食らったみたいなもんで、「今、ご案内しようと思っていました!」なんていう回答では、”そば屋の出前”みたいでカッコ悪い(そば屋さん、例えに使ってゴメンなさい!)から、それまで書いていた文章の不自然な部分を慌てて書き直して返信したりするんだけど、26日の話じゃないけど、間の悪いケースって皆さんにもありますよね。
 ついでに言うと、オレの短い人生経験(=若いと言いたい?)では、人間にも間の良い人と悪い人がいて、間の悪い人って、何をやっても、「いくらなんでもそういう時にせんでも」とか「いくら相手の状況がわからないとは言え、こういうタイミングにそういう連絡をしなくても」なんていうことばかり繰り返して、せっかくOKの取れる内容でも、間が悪いために相手からダメ出しをされたり、機嫌を損ねたりというタイプの人は必ずいるものですよね。(皆さんのまわりにも存在しますよね??)

 オレのところには、日誌にも書いていないような相談がいろいろ舞い込んでいるんだけど、その中にミッションの調子の悪くなったSクンがいた。
 この悪くなった原因は、かなり走行距離がかさんだという理由も一応含まれるんだけど、実はそれが主原因ではないとオレはにらんでいる。
 というのも、このSクンの車はATなんだけど、どんな使い方をしていたかというと、発進時に思いっきりアクセルをふかしておいてシフトレバーをNからDに入れて「ギュァー」というタイヤの鳴きをカッコいいなどと楽しんでいたり、マニュアルモードの装備されていないATなのに、エンジンブレーキを活用すると言って、コーナー進入時にDレンジから2や1に変速するんだけど、そこで回転もあっていないまま繰り返しそういう操作をおこなうなど・・・数え上げたらキリがないのです。(ホントはミッション以外にも信じられない使い方をしていることが多かった)
 んで、どうなったかというとミッションが悲鳴をあげて、当然のようにオーバーホールの必要な状態になったのです。
 そこで、その時点での車の一般的な残存価値や、全体の傷み具合を考えて買い換える事にしたんだけど、次の車を探すのに、オレにも探して欲しいと依頼があったのです。
 オレも、心当たりのルートに捜索の網を広げておいたんだけど、なかなか希望の車がヒットしない。
 そうこうするうちにSクンのミッション具合がさらに悪くなってきた。
 段々心配になったSクンは、手近なところで見つけた車を買うとオレに電話してきた。
 ま、その車は年式と世間の相場から考えると決して安いモノではなかったんだけど、今すぐじゃないにしても決められた期間のなかで、それより価格の妥当な車を紹介できる確証はないから、相場的にはむしろ高めであること、年式的には車の程度を十分にチェックしておかなければ、思わぬ失敗をしかねないことを告げて本人の判断にゆだねたのです。
 すると、速攻で購入したんだけど、やっぱりというか残念というか(失言でした!残念です!?)購入直後に、どどーんと安くて程度の良い車が登場したのです。
 そうです、ここまで読んだら皆さんもおわかりだと思うけど、このSクンは、オレの周りでもたぐい稀なくらい間の悪い人物なのです。(これまでも、いろいろな事件多数)
 ちなみに、ご自分で「オレは間の悪い人間だ」と思われている皆さんへアドバイスです。
 そういう時には、自分の感覚で行動するのを一時変更して、行動を起こすのはどのようなタイミングが良いか、相手側からの視点で事前チェックしてみてください。 多分それでかなり違うと思いますから。
 え?そういう事前チェックするタイミングが悪い場合はどうすればいいのかって?
 ひえー、そりゃ答えようが無いかも知れませんから、間の良い人の言いなりになってみるというのはいかがでしょう?
 以上、無責任発言でスンマセン!
1月30日
 今日の話題はなんと言っても田中大臣、事務次官、アヤシイ代議士の役職辞任事件で、政界だけでなく近所のおばちゃんの間でも話題もちきりだったのは、多分日本全国一緒だと思う。
 この一見”ケンカ両成敗”のような人事だけど、事の是非はともかく、人事のやり方としては大きな問題を抱えているので、世間では言われていない別な角度からその問題を書こうと思う。

 事の経緯は、わざわざここに書くような必要が無いので省略するけど、田中大臣が事務方と衝突していても小泉総理は、外務省内部の事として傍観していた。
 そのこと自体をじれったいなんて感じる方も多いと思う。
 しかし、人心統率的な見地で言えば、それを除外して考えても実はおかしな話なのです。
 というのも、傍観していたというのは、本来リーダーとしては、ただボンヤリしていたというワケではなく、本来そう見えていたとすれば、部門の長である田中大臣に任していたという姿勢であるはずなのです。
 その反対はどういう状態かというと、田中大臣に任せずに、一々官邸として口を出す状態のことになるんだけど、これは極力避けているきらいがありましたよね。
 だから、田中大臣も一任されている部門のために、火の中に飛び込んでいったはずなんだけど、全体の旗色が悪くなった(国会運営的に)のを見て、いともカンタンにバッサリ切り捨てたというのが今回の実情だけど、こういうやり方は、リーダーシップを維持する上で部下側から見た場合に非常に問題を残すのです。
 というのも、部下として任せてくれてなくて口を出されて、それを守らないからということで、クビになるのはある程度やむを得ない事のはずだけど、一任されているという心理で問題と闘っている最中に、状況判断もヒヤリングされないままにクビにされるのは、少なくとも、任されていると思っていたのは錯覚だったと思わずにいられないからなのです。
 もし、一任してもらっていて自分の技量が不足していると判断されてもそれはしょうがないけど、少なくとも自分では収拾がつかなくなったと上司が判断した時点で、呼び出して状況の確認、そして部下としての善後策を聞き、その考えに同意できない場合は、その理由と上司としての考え方を告げるべきなのです。
 その上で、上司とは相反する行動を取った時点で解任するのはOKだと思うけど、今回のように、この件に関する認識のズレを向かい合って調整せずに、自分の中だけで勝手にアレコレ悩んだ挙句、いきなり「苦渋の選択」だなんて言われても、部下としては、「今まで矢面に立ってきた苦労はなんだったのか」と思ってしまうのは当たり前のことなのです。

 ここに政治の話は、あまり書きたくないのでこれまで書くことはググッと控えてきたんだけど、世間での評判とは裏腹に小泉総理というのは元々リーダーとしての資質に欠ける部分が多いと個人的には思っているんだけど、その一例だと思うのです。(傾向として、彼はかなり主観的行動に偏るクセがあります)
 同じように、構造改革の趣旨に賛同して、難しい役回りを与えられた石原大臣も、いろいろなところでボッコボコにされても、同じように小泉総理は”どこ吹く風”みたいなノリなのだけど、これも任せているからではないというのを、石原さんも今回の件でさらに確信したに違いないのです。(直接聞いてみたい気がする)

 太平洋戦争時に特攻隊という、爆弾をかかえて敵に突入するという異常な戦法が採られていたけど、ドラマなどでの美談仕立てなイメージとは別に、多くの隊員の士気は低かったそうなのです。
 それは、当たり前で、「死んで来い」というのは、もう戦術や命令の範疇を超えているのです。
 一方、自由の国アメリカでは、どうだったかというと、かなり危険度の高い任務でも士気は決して低くなかったのです。
 この違いは、必死隊である日本の特攻隊と、死ぬ確率は高いものの生きて帰れる可能性もあったアメリカの作戦の違いだけで無く、不幸にも傷ついた際に、その隊員を例え前線であっても救い出せるように最大限のシステムを構築していたから、必ず助かるワケではないことはわかっていながらも、そういったフォローシステムが隊員を支えたからという心理的な違いがあったのです。
 例えば、グアムやサイパンから遠路はるばる日本を空爆していたB29の搭乗員なども、当初は援護してくれる戦闘機なしで出撃していて、撃墜されなくても日本上空で燃料タンクに被弾すれば、基地に帰り着くことも不可能だったのに、B29に不時着時のサバイバル装備を充実し、コース上に相当数の潜水艦を待機させることで、海上に不時着しても極力救い出すというシステムを構築していたのです。(反対に、日本では少しでも重量を減らして性能を維持するために、パラシュートさえ装備せずに搭乗していた戦闘機さえ多かったのです)
 同じように、矢面に立って辛い思いをする部下にがんばってもらうためには、かならずフォローする(最後は一緒にドロをかぶるか、最悪の状態の前に何とか救い出す)という姿勢を上司が見せることが大前提で、それを怠ってしまうと誰も貧乏くじなんて引きたがらなくなってしまうものです。
 でも、実際には、そういう上司って多いですよね?
1月31日 最後の登板 part1?
 今日はB専門学校へ講義に行く日なんだけど、1年生が就職対策合宿という行事のために休講だったから、「こりゃ午前中ゆっくりと仕事ができるわい」なんて考えていたら、結局朝7時過ぎから家を出る12時半くらいまで、ノンストップリミックスバージョンのようなあわただしさで電話とメールとFAXとなんて、まさにネコだけでなく千手観音様の手も借りたいカンジでした。
 
 その後はいつものように、学校に乗り込んで講義だったんだけど、実は今日が2年生の最後の講義だったのです。
 オレも終わり時間近くに、ガラにもなく「2年間ってあっという間だったねぇ」というような言葉から始まって、あれこれ話をしたら、ビックリするくらい学生も耳を傾けて、わりとしんみりしたノリになってきた。
 何しろ、学校としても始めて手がける雑貨業界のコースだったし、オレもいくつかの科目を受け持つ時点では、雑貨とは縁もゆかりも無い、まったく門外漢だし、学生を教えるなんて経験もなかった。
 講義の最初も、てっきりドラマの転校生みたいに、担任などに連れて行かれて紹介されて「ボク新枝です!今日からお世話になります、みんな仲良くしてください!」というかどうかはともかく、ある程度の導入部分をお願いできると勝手に想像して、学校の教務室に行ってみると、「何番教室ですのでよろしくお願いします!」なんて言われて終わりだったので、心の中では「うそぉ!マジ?」という状態で出会ったのが、今回卒業する学生達だったのです。
 元々人見知りする(ん?ウソ?)オレにとって、まともに話というより会話ができるかという不安もテンコ盛りのまま、少しずつ世間でやる講義とは変わったスタイルですすめていったけど、何事も最初の年度というのは、試行錯誤が多く、体制としてもうまく機能していないところもあっただけに、どれだけの事を伝えられたかと思うと、ホントに申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、みんなにそれを伝えると「でも、先生はホントに評判も良かったんだから、安心していいんよ」なーんて、生姜湯?のように暖まるようなフォローをしてくれたり、最後にみんな1人1人が、「ありがとう」とか「ホントにうれしかった」とか声をかけて手を振ってくれたのは、マジでお涙ちょうだい寸前でした。
 ホント、ここ2年の間に、雑貨業界を理解して、どういう視点と情報を提供できるかを常に考えて(時々考えてなかったのも事実)、雑貨屋のじゅうたん爆撃にはじまり、業界紙、秘密の高い卸のルートの突き止め、そしてちょっとやり過ぎとは思うけど、スキルアップを売り物にしている資格専門校の似たコースへの潜入など、まさに007なみに業界を知ろうとアレコレやった姿勢?だけは、理解してくれていたのかと思うと、この2年間の苦労は、ホントに飛んでいっちゃったのです。

 次回再開するのは、卒業式なのでみんなに「じゃ、卒業式にまた会おう!」と言いながら別れたんだけど、よく考えたら、その前に卒業試験というオッソロシい関門が待っているから、先にそっちのネタで気合いを入れておくべきだったのを、みんなにヨイショされたのでスッカリ忘れておりました。(ははは、オレは単細胞?)
 ま、卒業式と、その後で行われる謝恩会をみんなも楽しみにしているみたいなので、それを目標?に取り合えず試験がんばってね!と、珍しく学生に誌上を借りて、激励させてもらいます!

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